「姫のためなら死ねる」

よく知らない沼に決死の覚悟で飛び込む初心者の生活とうわ言の記録です。

当選した

宝くじも忘れた頃に窓口の人に確認してもらう性分であるあたしは

コンサートの当落確認を電話ですることなくただチケットが送られてくるのを待っていた。

「当選してるかも」という希望がある甘ふわな時間を少しでも長引かせておきたかった。

就職の面接では運がいいと答えなければならない、ということを学習してはいるが、実際には運の悪い人生なのだ。

がっかりすることには慣れているから大丈夫だ。

現実見るより甘ふわ時間の継続が大切。

 

その頃のあたしの耳はほぼほぼジャンプ漬け、合間にちょっとレキシ、というあんなに聴き込んでいた宝塚実況CDと遠く離れた生活になっていたので

落選を思って♪ついに姫があたしにYESをくれなくても〜♪とドラマクイーン気分を満喫し、

当落確認をしないことで甘ふわな時間をトキメキメキメリーゴーランドだった。

 

落選した場合の返金手続きのやり方を調べない、という願掛けに効果があるはずもなかったが、とりあえず調べなかった。

 

返金手続きは調べなかったが、当落確認をするとびっ子さんたちの様子はリアルタイム検索していた。

何度も何度も電話をかけた挙句落選とわかって嘆くとびっ子さんたちの呻きを読み、

うっかり鬱発作が出てしまい、

伊野尾革命以降のにわかなあたしが全て悪い!

ご迷惑をかけて申し訳ない!というようなイカレた感じになってしまったりもした。

 

そこへあっさりチケットが送られてきた。

テレビ画面を介さないで姫を見られますよ、という通知だ。

 

当選の知らせは一緒に行く妹だけにして、激鬱波に身を任せた。

 

鬱波が去っている今振り返ると

本当に姫を見られることになってびびってしまったことで馴染みの鬱思考回路にどハマりしてしまったんだろうなあと分かる。

鬱思考回路よくない。

伊野尾姫を慕う者なら、鬱思考回路を断てるはずだ。

 

 しかし鬱的にではなく、

にわかファンな私がご迷惑をかけてすいません、という気持ちは鬱波が去った今でもあります。

⬇︎これとか本当その通りだなあ…まさにあたしです。申し訳ない。