「姫のためなら死ねる」

よく知らない沼に決死の覚悟で飛び込む初心者の生活とうわ言の記録です。

発売1か月前なのにもう売り切れているのか

アルバム発売が発表され、初回限定盤1、初回限定盤2、通常盤の3種類があることを知り、どれを買うか迷っていた。

今では考えを改めたが、この頃のあたしはほぼ同じCDを三種類買うということを「無駄」「分不相応」と考えていたのだ。

初回限定盤というものが入手困難なものだというのは元赤西担の家族が教えてくれていたので、どれか決めたら予約しないといけないな〜と考えていた。

 

「今夜貴方を口説きます」を聴きたいなら2しかない、なら2だ、ということは分かっていた。

しかし1も捨て難い…。

1と2両方買っていいものだろうか?

そんな浮かれ行動あたしらしくないんでは?

と迷ったが、どっちか要らなくなった方を一緒にコンサートに行ってくれる妹にプレゼントすればいいのだ!とうまい解決法を思いついたのでCD屋に予約に行くことを決めた。

 

すぐ行動できなかった

 

あたしにとって一番便利なCD屋は京橋の新星堂で、週5回通勤の乗り換えですぐそばを通っている。

その頃にはすでに何度かHey!Say!JUMPの過去作品をここの新星堂で買っていたのでポイントカードも持っていた。

仕事帰りに立ち寄ってただ予約すればいいだけだ。

それなのに1と2を両方買うと決めてからもあたしはなかなか予約できなかった。

 

恥ずかしかったからだ。

いい年してジャニーズのCDの予約をするってのがキツかった。

今までの買い物は売り場で商品をつかんでレジに直行して、「姪っ子がファンですの。ヘイセイジャンプってこれですか?よく知らなくて。ほほほ」みたいな顔して支払えばよかっただけだが、予約は違う。

もっと積極的に「姪っ子にプレゼントなんですわ〜。知念さんって方がいるグループはヘイセイジャンプで間違いないですか?よくわからなくて〜」みたいな演技をするか、正直にキモヲタを丸出しにしダイノオトナガだよ!スタイルで行くか決めねばならん。

と考えてしまってだるくなっていたのだ。

 

それならそれでネット通販で予約すればよかったのに、新星堂で予約するというハードルを越える!となぜか決めており、ずるずると先延ばししていた。

 

甘かった

 

しかしこの日、発売日からちょうど1か月前になったのを機に「もういい加減恥ずかしいなんて言ってられん、なんせCD発売日の翌日からツアーが始まるのだ。あたしが参加する日は31日だからそれまでに何度も聴いておかねば!フラゲせねば!と気持ちに区切りをつけて新星堂に寄った。

 

新星堂のレジ近くの壁に予約カードが大量にあった。

たくさんのアーティストの名前とアルバム名が書いてあるカードが分類されてIKEA方式?で壁一面にあったのだ。

Hey!Sey!JUMPもちゃんとあった。

いちいち「あの〜ヘイセイジャンプのアルバム予約したいんですけど〜」と言わなくても予約できるんだ!

悩んでてバカみたいだったなああああ。

 

「Hey!Sey!JUMP Dear.」というカードを1枚抜いて見た。

そこには

□初回限定盤1

□初回限定盤2

□通常盤

と書いてあり、上の2行は線が引いてあった。

 

あたしは即座に理解した。

 

もう初回限定盤は予約できないのだな、ここで受け付けてもらえるのは通常盤のみになってしまったのだなと。

 

架空のとびっ子姪の叔母の振りをしなければレジに立てないヘタレが「初回限定盤の予約ってもうできないんですか〜」とレジの人に尋ねることができるはずがなかった。

姪のために頑張る叔母というテイでやるという線もあったが、もう叔母演技もツラかった。

どうせ「伊野尾革命以降の高齢ニワカファンだ」ときっちり本当のとこを見透かされているはずなのだ。

 

なんで発売が発表された日仕事帰りにすぐ予約しなかったのか。

今までの人生において決断力を発揮することより選択肢を多く残しておく方を選んできて何の問題もなかった、むしろそれがよかったと思っていたが、あたしが間違っていた。

この程度のことを失敗なくできる程度の決断力は養ってくるべきだった。

 

帰宅後、ネット通販のサイトをあちこち見て、どこもきっちり売り切れていることを知った。

 

新星堂の予約カードの通し番号は200ぐらいだったと思う(ショックのあまりはっきり覚えてないので記憶が間違ってるかも)。

200人ぐらいの先輩とびっ子さんたちにとっては発表後即予約、という常識があるんだろうなあ。

 

鬱思考回路が働き始めた。

 

この結果は素人として当然の結果だし、

あたしは恥ずかしさも捨てられなければ、あちこちのCD屋を巡って予約できる店を探す元気もなければ、それに時間を割く情熱もないのだ。

 

そんなあたしに初回限定盤が必要だろうか?

通常盤で十分ちゃう?

 

アルバム発売日がツアーの初日の前日で、そのコンサートで初回限定盤2にしか入ってない「今夜貴方を口説きます」を多分絶対演る、ということがなかったら鬱思考回路の示すままにおとなしく発売日に通常盤を買って終わりにしただろうけども、

「今夜貴方を口説きます」の破壊力があたしの鬱思考回路を壊してくれた。

 

絶対に初回限定盤をフラゲしなければならん。

 

初回限定盤のCDについて

恥ずかしさがなんだ。姫のためなら何度でも死ねるはずだよ、あたし。

と思った日の話はまた別に書きます。

 

 

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