L友界隈にとびっ子が案外居た
突然のジャニーズに動揺し、ハロヲタ先輩にメールした。
ハロヲタ先輩は好きのあまり突っ走るイカレ行動に寛容なので。
私「ジャニ沼に堕ちたお!」
先「どのグループに?」
私「ヘイセイジャンプ。伊野尾革命勃発」
先「ヘイセイジャンプのファーストコンサートのDVD持ってる」
え?
ハロヲタ先輩はLGBTのL系だし、好きなのは女子アイドルばかり、ヅカも嗜む、ぐらいの認識だったが…
アイドルDVDを買うハードルが低いとはいえなぜ?
聞いてみるとハロヲタ先輩は知念さんと藪さんが好きで買ったらしい。
その後L系の集まりで、別のL系の知り合いから「彼女がファンで付き合いで2015年のカウコン行った」という話も聞いた。
彼女さんもガチLでとびっ子だそうだ。
やはり藪担だった。
とびっ子さんたちの中にはヅカ友のようなL率の高さは望めまい…となんとなく思ってたけど、
そしてLが居るとしたらほとんど有岡さんのファンではないか?と予想していたけど、
違った。
ジャンプさんたちは社会的な性別の壁を超えている。
男らしさに囚われてないから「可愛い〜」と言われることにプンスカしたりもしない。
背がちっちゃいことも全くマイナスになってない。
無理にこじつけて考えるなら、そういうところが我々ジェンダーの押し付けにうんざりしている者にとって魅力的なのかもなあと思う。
まあ、これはこじつけだよね、多分。
でも25歳男子が可愛く見えることを恐れないってホントすごいことだよね?
みたいなことを書いておきたくてこじつけとわかっていながら書いておきたかった。
ジャニーズファミリークラブに入会申し込みした
ジャニーズのことはほとんど知らないあたしでも
「ジャニーズのコンサートのチケットはファンクラブに入らなければ買えない」ことは知っている。
なのでファンクラブの入会方法をネットで調べてみた。
お値段はお安い。
入会金1000円年会費4000円はお安い。
駄菓子屋に入って大人買いする感覚になれるほどではないが、
親に貰うお小遣いのやりくりの中でやっている層と賃金労働して自活している層が混在しているところに入って行ってるのだなあと感じた。
しかしこの価格帯は「身内名義で何口も入会してしまったらどうかな?」というヤバイ気持ちを生み出す可能性もあり、かえって恐ろしいのかもしれない。
郵便局の窓口から振込用紙で振り込むしかない。
郵便局から振込といえばATMで口座から直接、以外のやり方ってどんなんだっけ?と考えてしまうぐらい馴染みがなくなってしまっていた。
窓口の羞恥を思うと萎えた。
そしてつまらん手数料を払うことはできるだけ避けたいという気持ちが湧き、「何てバカなことをしてるの?」と正気に戻りそうになった。
グループごと別のファンクラブだ。
ジャニーズファミリークラブはグループごとに違うファンクラブということになっている。
宝塚で言うと「宝塚友の会」というものはなく「宝塚星組友の会」みたいな感じで組ごとに違う会に入る感じだ。
ジャニーズには組がえが無いから大丈夫なんだなあ。
そう考えるとジャニーズの方が当たり前な感じで宝塚が特殊な感じもする。
性別書く必要ってあるのかな。
HPの振込用紙の記載法を見て自分が何を書かされるのか知った。
本名/住所/電話番号/性別/生年月日/入会希望ファンクラブの中で好きなスターの名前
を書かされるのだった…。
あたしはシスジェンダーだから性別を書かされることにしんどさは無いが、
トランスジェンダーの仲間たちが生きやすい世の中を目指しているので、
どんな書類でも性別記入欄があれば「性別書く必要ありますか?必要ないのに書かせるのはおかしいですよ」といちいち言っていく性分。
それなのに今回長いものに巻かれたというかなんというか、もやもやしながらも性別を書くということをしてしまった。
とにかく素早く入会したかったのだ。
全く誠実じゃない。筋が通らない。
お恥ずかしい。
「姫のためなら死ねる」のはいいが、姫のためなら自分を捨てていいのか?
反省しろ、自分!と思っている。
推しの名前を振込用紙に記入というハードル
窓口に出す振込用紙に推しの名前を記入すると考えるだけで羞恥レベルがすごかった。
羞恥レベルもすごかったが違和感もすごかった。
その時点であたしはまだ伊野尾慧という文字を紙に書いたことはなかった。
口にしたこともまだ数回程度だったし、
文字としてもヲタ先輩へのメールに伊野尾革命と書いた1回ぐらいだった。
うわー、あの人の名前書くんだー。
あの人の名前書いて窓口の人に見せるんだー。
辛いなあー、イタイなああー。
潮騒
イタイイタイハズイハズイと思っていたが、それって「潮騒」やん!と思えた。
あたしの脳内劇場で、海女姿の伊野尾姫が焚き火の向こうから「その火を飛び越えて来い」と言ってくれた。
イタイことをやらかそうとするたびにあたしの背中を押してくれた百恵@潮騒にまた助けられた。
あまちゃん効果で潮騒ネタが若い人にも通じるようになってきてるのだろうか。
というわけで、この日、9時朝一で郵便局の窓口でジャニーズファミリークラブの入会手続きをした。
仕事が9時半からなので職場から一番近い、仕事でもまあまあよく行ってる郵便局でだ。
飛び越えたのはまあまあ大きめの焚き火だったですよ、姫。
ヲタ友に励まされる
月一度、友だちと「MAH会」という集まりをやっている。
「M(目を)A(合わせないで)H(話す)会」。
読み方は「まー会」だ。
「人と話をする時は目を合わせて話す」というのが「社会人のジョーシキ」なので、
社会に出る時はきっちり擬態し、
人の目を見て話し、傾聴第一、感じいい人、であろうとし、空気もある程度までは読んでいるわけですが、
所詮根っこは「引きこもってる時が落ち着く」「空気に敏感な人苦手〜」「一旦職場を離れると聴く仕事の反動かなんか分からないが、好きなことだけ話して人の話はめちゃテキトーにスルー」という体質なので、
「社会」はすごく疲れるわけです。
というわけで同じような知り合いに声をかけて
「ついつい無理して目を見て話してしまうというようなことにならないように、手仕事を持ち込んでそれをやりながら空気を読まないで雑談する」というのをやってみようと始めたのがMAH会で、
MAH会の仲間とは他の友達とちょっと違う面白いつながりができているなと思っている。
6月のMAH会があったこの日。
あたしは一番の関心事「ジャニーズのファンクラブに入るべきかどうか」について話した。
参加者は皆、あたしが子どもの頃からヅカ好きでジャニーズアイドルにはまったことがないのを知っているので非常に驚かれた。*1
この日のMAH会参加者にはヅカ友と韓流スター好き友がいた。
韓流スター好きはジャニーズ知識もちょっとある人だったので「ウィークエンダーいい曲よね。クラブイベントでもかかってるよ」と励ましてくれた。
あたしは「ウィークエンダー」は聞いたことがあっても、それがヘイセイジャンプの曲だということもはっきりさせてないぐらいの状態だったので*2、
「あたしはジャニーズのことは本当に何も知らないんだな。タカラヅカで例えると『タカラヅカを一年中ベルサイユのばらばっかりやってる劇団だと思ってる人』とか『大階段をダイカイダンと読む人』ぐらいの感じかね」と認識した。
やはりこのようなレベルでファンクラブ入会とかどうかしてるんでは?
愛はゆっくり育むものでは?
という気持ちと
しかし今年は全ツ*3が大阪から始まるらしいし今ファンクラブに入会すればギリ申し込めるらしいよ?
というざわざわが心の中でせめぎ合った。
しかし、MAH会の仲間はそこで大人の分別を説くのではなく、
「前のめり行動OK!イタイ大人でいいやんか!今を生きろ!」となぜか持ち歩いているREONペンライト*4を振って励ましてくれた。
MAH会中ずっと郵便局に行くかどうするか迷いに迷って結局郵便局窓口で振込できる時間を過ぎてしまい、この日は申し込みできなかった、というヘタレならではの結果になったが、
翌日の実際申し込んだ日より、この日の方があたしにとっては記念日になったと思う。
怖い沼と聞いている沼に「姫のためなら死ねる」という覚悟で入水しようと決めた記念日は2016年5月25日だったのだなあ。
最近すぎて驚く。
覚悟の角度が鋭角すぎやしないか。
*1:あたしだって未だに驚いているぐらいだから当然だろうと思う。せめてマリウスにハマったのならここまで驚かなかっただろうになああ。マリウスのことは好きだ。ヅカファンなら当たり前だ。もしもモンペになれるなら必ずマリウスのモンペになるはず。モンペという言葉を知ったのが最近すぎて使い方がおかしいかもしれないが。
*2:ヘイセイジャンプというグループがあることは知っていた。「昭和じゃショーは無理」には心をぐっと掴まれてたし。絶対エースと知念さんと圭人さんは認識してたと思う。
*3:全ツというのはヅカ用語ですか?正統派のジャニーズファンの皆さんのように「魂」とか言ってみたいのですが、イキってる感じにならずにうまく言えそうになくなかなか言えてない状態です。
*4:REONペンライトとは元宝塚星組のトップスター柚希礼音さんのコンサートグッズである。MAH会仲間の大好きなスターだ。姫系男役トップではないがあたしも柚希礼音さんは好きだ。ってか宝塚ファンで柚希礼音さんを嫌いな人などいるだろうか、いるはずないよね。あたしの住んでる区出身なので地元の誇り!みたいな気持ちもあり、相手役だったねねちゃんが娘役には珍しい姫感が強いスターなので特別に好きという気持ちもあり、柚希礼音さんは特別なスターだ。
バズリズムを繰り返し見た結果、SPEEDを思った
バズリズムを必ず録画している。
おっさんがメインMCの番組でマギーさんのアシスタントっぷりを見ていると、この社会で若い女子がどう立ち回ればいいのかのヒントに満ち溢れてると思えるのでマギーさんメインで見ていて、どんなゲストが出るかはあまり関係ない。
Hey!Say!JUMPがゲストのこの日も、
この頃はまだ伊野尾さんのことを憎からず思っている程度で、まだ伊野尾さんが姫であることをあんまり分かっていなかったので、そんなに楽しみにもしていなくていつも通りぼんやりと録画したものを見ていた。
しかしなぜか分からないが
真剣サンシャインの安っぽい衣装でひょこひょこ動いてカメラに向かってニッコリする伊野尾さんをもう一回見たいという気持ちがざわざわと生まれて、
何度も何度もスキップを繰り返して真剣サンシャインを再生してしまった。
今こうして書くとなんか怖いが、
毎度毎度の早朝覚醒のしらーっとした独りの部屋で
テレビ画面に映る「痛々しい感じのきらきらハッピにきらきら腰ミノみたいな衣装でフニャッと笑う伊野尾さん」はものすごく魅力的で何度も見返さずにはいられなかった。
あれ?これはコンサートに行ってみるべきでは?と思った。
こんな感じで目が離せなくなったアイドルのコンサートに行って後々「行かなきゃよかった」と思ったことはない。
モー娘。のコンサート、あややのコンサート、SPEEDのコンサート…どれも年相応の趣味とは言えなかったし、立ち続けるのもしんどかったし…。
でも振り返ってみて、行けてよかったと思うものばかりだった。
SPEEDのドームコンサートのことを思い出したら、Hey!Say!JUMPのコンサートに行かないで終わる人生はまずい、と思えてきた。
元赤西担のヲタ家族に聞くとジャニーズのコンサートのチケットはファンクラブに入らないと決して取れないものらしい。
ハードル高いなああ〜どうしようかなあ〜と思う心にSPEEDの「Starting Over」が響いてきた。
あの時ドームで「Starting Over」を聴かなかったとしたら、今のあたしはあたしか?
目が離せなくなったものは観に行くべき、という結論が出た。
で「翌日即ファンクラブ入会!」とかだったらカッコよかったんだけど、
往生際が悪いあたしは何回か「ジャニーズのファンクラブに入るのやっぱ無理〜」ってなったりした後、ツアーの日程の発表があってやっとファンクラブに入った。
ヅカ仲間やあたしがジャニーズにハマったこと無いのを知ってる友だちに「なんで今更ジャニーズなの?」「何がきっかけでいのちゃんにハマったん?」と何度も聞かれるけど、マギーさんと早朝覚醒とSPEEDの話をするのがややこしくてうまく説明できていない。
繰り返し見てしまったバズリズムでの真剣サンシャインはまだハードディスクに残っている。
今見てもやっぱり目が離せなくなる中毒性の高さはあるけど、なんでこれを繰り返し見てしまってなんでSPEEDのことを考えたのかは分からない。
とにかくこの日から「姫のためなら死ねる生活」が始まった。
きっかけはうまく説明できないけど、ファンクラブに入れるぐらい背中を押してきたものの中に「えりちゃんの立候補」は絶対あったと思う。
今は今なんだ。
今魅力的なものを今観に行かなければ。
立候補されてからでは遅い。
早朝覚醒の独りの部屋の虚ろなあたしに「心のままに生きる」ことの大切さを伊野尾さんが告げに来たんだと思う。
伊野尾姫って多分天使なんじゃね?
ジャニーズの曲はiTunesでは買えないのだ
Hey!Say!JUMPの16枚目のシングル「真剣サンシャイン」は大好きな曲だ。
伊野尾姫の♪ゆいつむに〜♪が好きだ。
伊野尾姫の楽しくてタコ踊りみたいになっちゃうとこが好きだ。
圭人さんの♪なびかせ〜♪のはにかみが好きだ。
有岡さんの♪じゃじゃじゃじゃーんぷ♪が好きだ。
絶対エースの♪やっと見つけたマーメイド♡が好きだ。
「お前を守るよ」系のウザイ歌詞だけど、
結局日焼け止めクリームの擬人化だからあれこれ考えさせられずに済むとこも好きだ。
好きだからCDを買った。
なんせジャニーズの人たちはiTunesで曲を買うことができないミュージシャンなのだ。
驚きですよね?タカラヅカの曲はiTunesで買えるんですよ?
ジャニーズのCDはなぜか三種類ある。
初回限定盤1、初回限定盤2、通常盤だ。
伊野尾革命以前のあたしと初回限定盤の付き合いは
タカラヅカのCDで特典DVDがセットになってるの初回限定盤と付いてないキャトルレーブで見比べてどっちにしよっかなーと迷った挙句、
どうせDVDとか見ないし通常盤にしよう〜ぐらいの感じだった。
ヅカ本の付録のDVDも未開封にしたりするぐらい特典DVDに興味が薄いのだ。
しかしジャニーズの場合店頭に並んでから見比べて迷うみたいなゆったりした買い物はできないらしい。
ヲタ家族(元赤西担)によると、初回限定盤というものは予約してフラゲするものであって店頭に並ぶことはそもそも無いかもしれないものなんだそうだ。
そうなると
後でも買える通常盤、
待てばレンタル屋にも並ぶ通常盤、
を買うだろうか?いや買うまい。
後日結局あたしは3種類全部買ってしまうことになるのだが、
2016年5月のあたしはまだ同じCDのパターン違いを3枚買うとこまで吹っ切れていなかったので、初回限定盤のどっちを買うか考えた。
その頃のあたしは3種類あるって結局パッケージのデザイン違いとか特典ポスターが違うとかその程度の子どもだましなんでしょ?あたしは伊野尾姫のジャケ写の立ち位置がちょっと違うだけでフルコンプするほど浮かれてませんしなあ〜みたいな思い込みの中にいた。
しかしそこまでじゃなかった!
3種類はカップリング曲が別だった!
いくら何でもジャケ写違いなだけは今時無いのだった。
カップリング曲が別なら3種類買ってもいいのでは?と思わないではなかったが、
「ダイノ大人がだよ!」と脳内のミキティー!がブレーキをかけてきたので、初回限定盤1のみを買った。
初回限定盤1を選んだのは付属DVDのPVが学ランだったからだ。
あたしは学ラン萌えは無い。
むしろ学ランは苦手だ。
しかし全員が平成生まれとはいえ学ランを着るのはまあまあ羞恥プレイ要素が生じるお年頃のジャンプさんたちがあえての学ランをやってくれている、という、その雄姿を見届けたいという気持ちになったのだ。
「20代のジャニーズが学ラン着てきゃっきゃしてくれる」
ということをタカラヅカに例えれば
「男役10年を超えたイケジェンヌたちが揃ってつんつるてんの着物を着て生脚見せて子役をやってくれる」ようなものだ。
そんな「星逢一夜精神」をスルーするなんて人の道を外れてるよね?
伊野尾姫の25歳の学ランは妙に綺麗で羞恥プレイ感は全くなく、
他のジャンプさんたちも最年長の藪さんに至るまで普通にコスプレ感無く着こなしてしまっていて、気恥ずかしい気持ちはちっとも湧かなかった。
「星逢一夜」の子役シーン長っ!と思ってても結局泣かされてしまったように、普通に青春のきらめきを感じさせられてPV鑑賞を終えた。
姫とは
伊野尾慧さんが「いのちゃん」と呼ばれていることは知っているし、
こないだ初めて行ったコンサートで「ビバナイ」の時どさくさ紛れに「いのちゃん!」と連呼したりしたわけですが、
平常時は「伊野尾姫」と呼んでいます。
あたしは「姫」と呼んでしっくりくるスターが好きな傾向で、
伊野尾姫を知る以前も、朝海(ひかる)姫や凰稀(かなめ)姫など、姫スターにハマっていました。
姫スターをヅカ説明すると、
パイナップルの女王が自然に演れる男役スター!みたいなのがあたしにとっての姫スターということです。
こういう性分だと、姫スターがやった演目に他の姫スターを当てはめて脳内再演して、うわー!似合う!とジタバタできるという利点があります。
伊野尾姫のモンテクリスト伯!
伊野尾姫のラインハルト・フォン・ローエングラム!
伊野尾姫のスカーレット・オハラ!
伊野尾姫のROSSO!
朝海姫(と水しぇん)、凰稀姫(とヲヅキ)の「今夜貴方を口説きます」!
楽しいです。
姫の魅力を直視すると、あっさり心を奪われて生きる屍になったり、財布が半殺しにされたりするわけですが、
「姫のためなら死ねる!」と叫び、
正々堂々と騎士道精神で萌え殺されています。
「最強ガードアイムユアナイト!」になれるはずもないヘタレですが、ヘタレなりに何度も死ぬ覚悟です。
表紙に伊野尾姫がいると書店の棚が発光しますね。「プレ販売参加による日焼けが火傷みたいになりましたよ、姫」とばあや口調で表紙に話しかけてしまうキモヲタです。 #伊野尾姫